前回は、正常な歩行とはどんなものなのか、記事としてまとめてみました。
今回からは歩行について、詳しく掘り下げてみたいと思います。
この記事を読むと、楽に歩行する為の基本的な考えがわかります。
パッセンジャーとロコモーター
身体は骨盤を中心にパッセンジャーとロコモーターに分けられます。
パッセンジャーは骨盤より上を示し、ロコモーターは骨盤より下を示します。
- パッセンジャー …上半身
- ロコモーター …骨盤、大腿骨、下腿、足
例えますと…
- パッセンジャー …荷物
- ロコモーター …荷台
だと私は考えています。
前回の記事で例に出した“歩きスマホ”の様に、歩きながらスマートフォンに集中できるのも、足が何も考えず上半身を支えながら運び進んでくれるからだと言えます。
重さの割合
実は身体の中で、圧倒的に重いのがパッセンジャーです。
これはどんな意味を示すかというと…、常に身体は、運ぶ荷台よりも運ぶ荷物の方が重いという事です。
では、この不利な条件を極力減らす為にはどんな事をしないといけないか、具体的に2つの例を基に説明してみます。
歩行を楽にするには?パターン1
まず考えられるのは単純にですが荷物の重さを減らす事です。
荷台の量が多ければ歩く為にかかる負担は大きくなります。
これは体重に限った話ではありません。
リュックや買い物バッグなどもこれにあたります。
極力、身体に負担が起きない様にする為にも、荷物の量を減らすことなどはとても大切です。
歩行を楽にするには?パターン2
仮に荷物が同じ量だった場合、次に気をつけるべきことは荷物の積み方です。
荷物を適当に積み上げるよりも、バランスよく乗せた方が運ぶには楽なのもイメージしやすいと思います。
身体も同じで、歩きにも上半身のバランスがとても大切になります。
ですので、肩、首、手は足からかけ離れているから…と、歩行と関係なく感じるかと思いますが、非常に大切です。
その理由は、歩行の特徴を評価する為にこういったパッセンジャー、つまり上半身が強く影響するからです。