動きシリーズとして、初回は歩行についてまとめたいと思います。
2足で歩くことは、私たち人間特有の動きでありながら、常に私たちの生活を取り巻く動きとも言えます。
正常歩行の定義
与えられた環境や条件に適合した結果、自分の目的に対する体全体の表現
書籍:観察による歩行分析より
歩行で有名なJ.Perryさん達がこの様に定義しています。
堅苦しい表現ですが、全て一緒に感じる歩行も環境などの条件に、常に対応した結果の姿と考えています。
環境や条件って何?
簡単に言ったら私たちの取り巻くすべての物事だと考えられます。
と、言っても抽象的なので具体的に言うと…
- 年齢
- 性別
- 身長
- 路面
- 履物
- 生活
- ファッション
- 歩く目的 etc…
挙げたらキリがありません。
些細な違いもありますが、人それぞれに取り巻く環境の違いが、歩行に影響します。
歩行に限らず、人のカラダには影響します。
“歩きスマホ”
例えば、
よく見る街中の光景として“歩きスマホ”があります。
歩きながらもスマートフォンに集中している姿はよく目にします。
スマートフォンに集中してるのにも関わらず、誰しもが、ちゃんと歩いています。
これも条件に対応してる姿だと私は思います。
更に“歩きスマホ”の人たちは服装、性別、身長など、人それぞれです。
ヒールを履いている人もいれば、革靴、スニーカーの人も…
一見当然かのように感じる光景も、人によって条件は全く違うといえます。
普段ヒールを履かない人が、急に履いたとしたらどうでしょうか?
靴擦れや、筋肉痛になることは容易に想像できると思います。
条件が変わるだけで、カラダに障害がおきるのは、この条件に対応しきれない…
つまり正常な歩行が出来ていないからだと言えます。
骨格(例えば偏平足など…)も立派な条件で、これは自分で気づきにくい条件とも言えます。
そして、歩きで痛くなるのは足だけではありません。
J.perryさんが、歩きはカラダ全体の表現と定義しているのも、歩くことは決して足だけの問題でないということを単的にまとめてくれているのではないかと考えてます。
腰痛、肩痛、膝痛も、もしかしたら歩きの問題からきているかもしれません。
気になる方は是非一度ご相談ください‼