痛みってなに?
近年、痛みの定義が大きく変わりつつあります。
皆さんもこんな経験ありませんか?
病院など医療機関の問診で症状を聞かれ際、
自分の痛みをどうやって伝えたら良いのか分からなかった…
なんてこと。
私もあります。
これは決して伝える側にも聞く側にも問題があった訳でありません。
そもそもの“痛み”というものが、あやふやで分からないことだらけなのです。
それが昨年、2020年の国際疼痛学会(IASP)で41年ぶりに定義が改変されましたので、皆様の考えの一助になればと思い紹介させていただきます。
痛みの定義とは…
原文
IASP(国際疼痛学会),2020
An unpleasant sensory and emotional experience associated with, or resembling that associated with, actual or potential tissue damage.
訳すと…
痛みとは、実際、または潜在的な組織損傷に結びつく、または関連する不快な感覚的および情動経験
になります。
簡単に言うと…
痛いところが、実際に傷んでようが、傷んでなかろうが、脳(頭)で痛いと感じたら痛みと言っていいという事です。
この写真を見てどう思いますか?
これは足つぼマッサージの写真です。
この写真をみてどう思いますか?
足のマッサージで気持ちよさそう…
ツボに入ったら痛そう…
人によって見方・感じ方は様々だと思います。
そして、これこそ痛みの定義そのものだと思います。
もし仮に、過去に足つぼマッサージで痛い経験をしていたら、この写真は痛みとして認知します。
逆に、気持ち良い体験をしていたら、痛そうとは思わないはずです。
つまり、
その人が今までの人生でどんな体験・経験をしてきたかで、痛みのとらえ方は違ってきます。
その人が、今現在、または潜在的(過去の体験)で組織損傷に結びつく、もしくは関連する出来事があった時、その体験が不快だったら痛みとなるという事です。
人生は人それぞれです。
それと同じで、人によって痛みもそれぞれです。
ですので、周りの人と比べる必要はありません。
うみの木ククルでは、自分の思うままに感じた痛みを教えてください。
以上になりますが、今回は痛みの定義について述べさせていただきました。
皆様の痛みの参考にしていただけたら幸いです。