これまで痛みの“定義”について説明させていただきました。
今回は、すこし深堀し…
痛みの伝わり方を“生理学的”に、ひも解いてみたいと思います。
この話を知ることで薬が何故痛みを抑えるのか知れます
目次
神経の伝達
痛みの情報伝達には身体の中に無数にちりばめられている神経が脳へ伝えていると言われています。
その情報は神経と言う道に電気が流れ、神経から神経と情報が移って脳まで伝わります。
そこには沢山の道があり、道ひとつひとつに意味を持っています。
精密に入り組む中で、ちゃんと情報を伝える為に、神経(道)から次の神経(道)へ情報を移す手段としてバトンの様なものが受け渡されます。
電気刺激
この神経が活動をするには電気が必要になります。
これを活動電位と言います。
活動する為にはある程度の電気の強さが必要です。
例えて言うと…
麻酔をしたことがある人は経験があると思いますが、痛みに鈍くなるのはこの活動電位を抑えているからです。
麻酔した場所を叩かれた時、痛みとして感じるのにはそれなりの強さが必要と言う事です。
神経が麻痺してしまうと、この活動電位も弱くなってなってしまい、叩かれても感じなくなってしまいます。